★三国志妄想伝★
★軍師&劉備3★
  繰り返される行為 (※要注意なル劉)
これはただの「行為」に過ぎない

熱を持って腐り始めた欲を、吐き出すように処理しているだけの行為だ
愛も、情も、憎しみさえない
回を重ねたところで、何も変わらず、満たされることもない
震えながら吐き出される息も、
合間に漏れる濡れた嬌声も、
身体が勝手に反応しているだけのことだ
誰だって敏感な部分を執拗に撫でられれば、意思とは関係なく身体が疼く
むしろそのほうが生理的な反応としては正常だ
そこにそれ以上の意味はない


――これは、ただの、行為だ

自分に言い聞かせるように繰り返す

何を思っても
何を感じたとしても
これはただの行為でしかないのだ


何も言わずこちらを見上げ、
空気を取り込むために、
劉備は汗で湿った胸を上下させている
その赤く上気した顔に唇を寄せて、瞳を覆っている水の膜を吸い取る



辛いか、劉備



そんなに辛いなら

なぜ俺を助けたんだ



義弟の代わりにもなれず

望む物も与えられないのなら

俺は一体何をすればいい



繰り返される行為に

何かを求め始める前に


答えを教えてくれ