★三国志妄想伝★
★軍師&劉備2(5本)★
  五劉なのか、ル劉なのか
劉備「ところで軍師殿」
ルパン「はっ」
劉備「このところ軍師殿は連日連夜、働き通し…その働き振りには感謝致すが、休息も必要である。今宵はそなたと床を同じゅうして、親睦を深めたいと思うておるが、如何であろう?」
五右ェ門「なっ…!?」
ルパン「それは光栄にございます(笑顔)」
劉備「では良いのだな?」
五右ェ門「げ、玄徳殿!!お待ち下さい!!(焦)」
劉備「おぉ!どうした、五右ェ門殿?」
五右ェ門「その…!!臥龍殿と、共寝を致すのは…お止めになったほうが宜しいかと…!」
劉備「はて?何故だ?」
五右ェ門「…その…軍師殿にはやるべき仕事が山ほどあります故、寝ている暇など…」
劉備「それは知っておる。だから休息が必要だと言っておるのだ。軍師殿だけ夜通し働かせる訳にはいかぬ」
五右ェ門「休息のためなら共寝をする必要はありませぬ!!」
劉備「臥龍殿は我が軍にとっても、私自身にとっても大切な軍師…だからこそ親睦を深めたいと思うておるのだが」
五右ェ門「親睦を深めるなら、他に方法がございましょう!!」
劉備「何故そのように申されるか。そなたとも共寝をして親睦を深めてきたと言うのに…」
五右ェ門「それとこれとは話が…!!(汗)」
ルパン「いや、これは劉備殿もお人が悪い(笑)」
劉備「軍師殿?何の事だ?」
ルパン「察するに、五右ェ門殿は劉備殿が私を重用するのが気に入らぬのでしょう。いやいや、こういう事はよくある事にございます。新参者に情をおかけになると、昔から仕えている者たちは不満を抱く。なに、平たく言えば嫉妬というものです」
五右ェ門「違う!!拙者は…!!」
ルパン「毎晩劉備殿と共寝をしている五右ェ門殿が、私を近付けぬのも無理もない。五右ェ門殿は余程、劉備殿を大切に思われているようですな(笑顔)」
五右ェ門「ルパ…軍師殿!!勘違い致すな!!拙者は護衛のために共に…!!」
ルパン「いやはや、劉備殿と共寝をして天下無双の剣豪に斬られてはたまりませぬ。共寝はご遠慮致しましょう」
劉備「軍師殿!それでは私の気が済まぬ」
ルパン「ご心配には及びませぬ。これでも休息は取っております。しかし早急に片付けねばならぬ雑事がございます故、共寝は致しかねますが…どうか劉備殿は心安らにお眠り下され。もちろん五右ェ門殿もご一緒に…v」
五右ェ門「軍・師・殿!!(怒)」






  ル劉は認めない
ル劉は断じて認めないが…

ルパン「求められたら?」
五右ェ門「は?」
ルパン「向こうから求められたら、どうすりゃいいんだ?向こうは主君、こっちは忠実な従者…主君の命令は断れないぜ?」
五右ェ門「何を馬鹿な…そんな事ある訳なかろう」
ルパン「それはどうかな?戦場に女はいないからな。慰めに男が男を…有り得ない話じゃないだろ?」
五右ェ門「それは…!!」
ルパン「俺の見立てじゃ、あいつも初めてじゃねぇさ。義弟がいたらしいが、そういう仲だったんじゃねぇの?」
五右ェ門「なっ…!!だ、だからと言って玄徳殿がおぬしを求めるものか!!おぬしの素性を知れば必ず…」
ルパン「だが今の所、俺の素性はバレてねぇ…現に今日だって一緒に寝ようって誘われたぜ?」
五右ェ門「それは共に寝て親睦を深めるという意味だ!!」
ルパン「だからたっぷりと親睦を深めようって…」
五右ェ門「そういう意味ではなく!!(汗)」
ルパン「俺なら劉備を満足させられるぜ。なぁに、いくら聖人面したって、あいつも男さ。弱いところは誰も一緒だぜ」
五右ェ門「……おぬし…本当に、玄徳殿を抱くつもりか…!?」
ルパン「お前も見たくねぇか?仁君と名高い皇叔様がどんな顔をするのか。知りたくねぇか?大義だの仁義だのと綺麗事をほざく、あの口からどんな淫らな言葉が漏れるか。聞きたいだろう?聖人面したあいつの縋るような甘い喘ぎを」


兵士「大変にございます!!城内にて五右ェ門殿と軍師殿が斬り合いを…!!(汗)」
劉備「何!!?原因は何だ!!」


原因は貴方ですよ(いや、悪いのはルパンだが)
何だかルパンが劉備に対して手厳しい
そんなに盗賊呼ばわりされたのを根に持っているのか?

それともこれは五右ェ門に対しての嫌がらせか?
五右ェ門が劉備に肩入れしているのが気に入らないのか?
斬り合いと言っても五右ェ門が一方的に斬り付けて、ルパンが逃げまくっているだけ
ルパンの発言は本気ではないと思いますが
いや、これが本気だったら大問題

ル劉を認めないのはルパンのタチが悪いからだ
ル曹といい、ル劉といい、攻めに回った途端に容赦がなくなるな
もとより敵に対して手加減するような人間でもないが
劉備は敵ではないので本気発言ではないが、きっと曹操には容赦しないと思う






  ル劉は有り得ない
劉備「軍師殿!五右ェ門殿!!城内で斬り合いとは何事か!!」
ルパン「これは劉備殿v(笑顔)何でもございませぬ。ただ私が劉備殿と共寝がしたいと申しましたら、五右ェ門殿に斬りかかられまして…いやぁ、これも美しき臣下の情と言うものでしょう。こちらは命懸けですが(笑)」
劉備「何とそのような事で…軍師殿、私はいつでもそなたと共寝を致そう。五右ェ門殿、気持ちは嬉しいが私にはそなたも軍師殿も大切なのだ。もしどちらかでも怪我をすれば私は辛い」
五右ェ門「……はっ、申し訳ござらん…」

話をややこしくしないように先に自分が折れた五右ェ門ちゃん
乱世の中で少し成長してます(笑)



しかし、ふと思う

ルパンが本気発言ではないにしても、
劉備が本気で求めて来たらどうするのか

考えたら蜀の地を得るため戦っている時は、五右ェ門が戦線離脱したため劉備と二人きりじゃないか
そんな時に共寝しようとか言われたらどうすりゃいいんだ
ル劉は有り得るんですか?


問・劉備が求めて来ましたが、どうしますか?
1、忠実な従者に変装している以上、命令には従うしかないでしょう
2、据え膳食わぬは武士の恥とはいえ、私は軍師ですので辞退致します
3、抱けばいいんですか?抱かれればいいんですか?


しかしどんなに考えても、結局ルパンは劉備を抱かない気がする
むしろ抱けないだろう
泥棒が皇叔を抱く訳にはいかんだろう
というか命の恩人にそんな事は出来んだろう
何となく頭の中でクラリスとの別れ際の構図が思い浮かんだが
たとえ情を寄せたくても寄せられないのが泥棒と皇叔の宿命
頑張れとしか言えんな


ルパン「まぁ俺が直接抱くのが無理だっつーんなら、色々と道具を使って…」
五右ェ門「本気で斬るぞ?」

口では何とでも言えるが、
もし本気発言なら五右ェ門より先に軍神に斬られます






  軍師と護衛
五右ェ門「どういうつもりだ、ルパン!!(怒)」
ルパン「だからルパンって呼ぶなっての!バレたらどうすんのよ?」
五右ェ門「そう思っているなら何故、玄徳殿と共寝をしようとした!!共寝をすれば変装がバレるであろう!!」
ルパン「そんな簡単にバレるかよ。俺の変装は一流の…」
五右ェ門「クシャミをしただけで付けヒゲが取れる変装の、どこが一流だ!!おぬしの寝相の悪さは百も承知だ!!寝て起きてヒゲが取れていたら、どうごまかすつもりだ!!」
ルパン「その場合、別人だと思うんじゃねぇか?」
五右ェ門「とにかく!!おぬしは慎重さが足りぬ!!」
ルパン「へいへい…成る程ね、どうあっても劉備と共寝させない気か?」
五右ェ門「当たり前だ。変装がバレたらどうする」
ルパン「ほんなら、お前となら寝てもいいのか?」
五右ェ門「………」


寝てもいいんじゃないか?(笑)
親しい者同士の共寝は普通だしな


五右ェ門「い、いや!拙者には、玄徳殿を護衛するという役目が…!!(焦)」
ルパン「あー、そうですか。そりゃまた随分と仕事熱心ですこと(棒読み)」
五右ェ門(ひょっとして怒ってる…!?) Σ( ̄□ ̄;)


ひょっとしなくても怒ってるよ(笑)
ル劉や五劉に見せ掛けて、実は五ル
これも孔明の罠か!?






  軍師はつらいよ
作戦会議中

劉備「しかし軍師殿…それでは義の道に反するのではないか?」
ルパン「何を言われます。小義にこだわり過ぎれば、大義を成せませぬ」
劉備「それは分かるが…しばらく考えさせてくれ…」


ルパン「あぁぁあもう!!義だの仁だのと面倒くせぇ!!さっさと攻めて領土をゲットしなきゃ、こっちがやられるっつーのに…!!俺が劉備に変装して攻め込んだほうが手っ取り早いっての!!」
五右ェ門「そのような事をしては何の意味もないだろう」
ルパン「うるせぇ!!お前に俺の苦労が分かるか!!せっかく人が必死こいて戦略を練ってるっつーのに、大義の何だのとグダグダグダグダ…!!もう『大義』って聞くだけでジンマシンが出てくるぜ!!」
五右ェ門「落ち着け…大義もなく戦をする訳にはいくまい。玄徳殿は乱世に苦しむ民のために…」
ルパン「何が民だ!!何が漢室復興だ!!聖人面して偉そうなことをほざく、あの口を塞いでやりたくなるぜ!!口付けで!!」
五右ェ門「待てぃ!!!」 Σ( ̄□ ̄;)


天才軍師のストレス発散法→「五右ェ門に愚痴をぶちまける」
思い通りにならない劉備のおかげでストレス増
「義賊」って言葉も嫌いだが、「大義」って言葉もタコと同じくらい嫌いに(笑)