★ルパン&劉備3(5本)★
皇叔の衣服 (ルパン+五右ェ門の大喧嘩)
ルパン「どうしてこう着物ってなぁ、着るのも面倒臭ぇし時間かかるし、動き辛ぇったらねぇ!もちっと簡単な服ってねぇのかね?」
五右ェ門「文句を言うな。玄徳殿から服を貸して頂けるだけ有り難いではないか」
ルパン「けっ!俺は別に全裸でいいげっども?どうせ包帯だらけでミイラ男だからな」
五右ェ門「そのような格好で城内をうろつかれては迷惑だ」
ルパン「へいへい…大人しくしてりゃいいんでしょ、大人しくしてりゃ!ミイラ男がウロウロしてたらお化け屋敷ですからね!劉皇叔様のご迷惑になりますから!(不機嫌)」
五右ェ門「…おぬしは玄徳殿を目の敵にしすぎておる。少し冷静になれ」
ルパン「お前こそ惚れ込み過ぎなんだよ!いくら皇族の血筋ったって、元はしがないムシロ売りじゃねぇか!今だってこんな田舎の城しかねぇんだ!これじゃ大義どころか、ムシロ売りの全国チェーン展開すんのだって無理に決まってらぁ!!」
五右ェ門「出身や身分など関係なかろう。玄徳殿には仁徳と民からの信頼がある。大義を為すにはそれが一番大事であろう」
ルパン「人柄だけで渡っていけるほど、この国は甘くねぇぜ!兵法の『へ』の字も知らねぇ奴が戦えると思うのか!?」
五右ェ門「玄徳殿がすべき事は仁政を敷くことであり、戦いが目的ではない!!」
ルパン「政治なんかやらせたらもっとダメに決まってんだろ!?治世も策略も、曹操のほうが上だっての!!」
五右ェ門「何だと!?玄徳殿が曹操より劣ると申すのか!?」
ルパン「あぁ、そうとも!俺だったら劉備より曹操につくね!!」
次元「おい、もう少し静かにしろよ…外まで筒抜けだぞ」
劉備をめぐって五ル大喧嘩(笑)
大喧嘩 (ルパン+五右ェ門の大喧嘩の続き)
(前回の喧嘩の続き)
五右ェ門「ルパン!!それほどの大声が出せるほど回復したなら、さっさとここを出て曹操の元にでも行けば良かろう!!」
ルパン「おぅ!喜んでそうさせてもらわぁ!!こっちは毎日毎日、貧相なお粥食わされてウンザリしてたところだ!!」
五右ェ門「貧相とは何だ!あのお粥には傷に効く漢方が入っているのだぞ!!」
ルパン「漢方だろうがカンフーだろうが、あんなまずいもん食わされるくらいなら飢え死にしたほうがマシだぜ!!」
五右ェ門「おぬしには玄徳殿の気遣いが分からぬのか!?」
ルパン「分かりたくもねぇな!!泥棒を盗賊呼ばわりするような奴のことなんてよ!!」
次元「二人とも喧嘩はその辺にしとけよ。人が集まってきたぜ」
ルパン「次元!出発だ!準備しろ!!」
次元「もう出来てるよ。持って行く物なんか何もねぇだろ?」
劉備「何やら騒がしいが、どうしたのだ?」
部下「あっ!た、大変です!客人方が喧嘩を…!!」
劉備「何!?」
劉備「五右ェ門殿!!」
五右ェ門「玄徳殿?そのように慌ててどうなされました?」
劉備「これが慌てずにいられるか!一体何があったというのだ!!」
五右ェ門「何…と言いますと?」
劉備「二人が喧嘩をしているというので駆け付けたのだ!!」
五右ェ門「あぁ…いや、お騒がせして申し訳ござらぬ。しかしもう終わりました故、ご安心下され」
劉備「…ルパンはどうしたのだ?」
五右ェ門「去りました」
劉備「去った!?しかし怪我は…!!」
五右ェ門「あれしきの怪我は日常茶飯事でござる。ご心配には及びませぬ」
劉備「そうか…」
五右ェ門「劉備殿に礼も言わず立ち去った無礼、拙者が代わって謝り申す」
劉備「良い、いつまでもここにいられるものでもないからな」
五右ェ門「それから急ぎの出立故、玄徳殿からお借りした服をそのまま着て行ってしまいました…」
劉備「構わぬ。私からの餞別だ」
五右ェ門「かたじけない」
劉備「……そなたは残るのか?」
五右ェ門「はい」
劉備「良いのか?」
五右ェ門「はい」
劉備「…すまぬな」
五右ェ門「…いえ」
かくしてようやくルパン(と次元)は劉備の元を立ち去りました
やれやれ、やっとこのネタまで来たか…
荒野の大泥棒
五右ェ門と大喧嘩をして劉備の元を去り、次元が運転するフィアットは南に向かい荒野をひた走っていた
すでに日は暮れていたが、フィアットは星空の下を走り続けた
次元「おい、ルパンよぉ!南に行くったって、一体どこに行きゃいいんだ?行けども行けども何にもねぇぞ?」
ルパン「…うう゛あぁあ…ぁああ…(汗)」
次元「何だよ!!変な声出すな!!」 Σ( ̄□ ̄;)
ルパン「し、振動が…!!」
次元「は?」
ルパン「車の、振動がっ…!傷に響くんですけど…!!もっと静かに走ってちょうだい…」 ←瀕死
次元「無茶言うな!!こんな荒れ地で!!」 Σ( ̄□ ̄;)
小型車なので振動がすごい(笑)
虎穴
ルパン「あぁぁああ…傷口が…!!ズキズキと…!!(痛)」
次元「馬鹿野郎!!(五右ェ門と喧嘩して)あんな大声でギャーギャーわめくから傷口が開いちまうんだろうが!!お前は『安静』って言葉、知らねぇのか!?」
ルパン「そんな事言ったって…ぐっ…おぉう…!!(汗)」
次元「ったく!…この辺りはずっと荒れ地だ。車を止めて、しばらく休むか?」
ルパン「ダメだ!!夜が明けるまでは南に向かえ…!!」
次元「何故だ?追っ手がいる訳じゃねぇ、休んでもいいだろう」
ルパン「曹操の手下ならこの国中、何処にだっているさ…夜の内に行けるところまで行っておきてぇ。休むのは明るくなってからだ」
次元「一体、南に何があるってんだ?この国を出るなら西に行けば良いだろ?」
ルパン「国を出る気はねぇよ」
次元「何?」
ルパン「この国から逃げ出そうとしても、国境で取っ捕まるのがオチさ。それなら国内に隠れていたほうが相手の動きを読みやすい。まぁ、虎穴に入らずんばってやつよ」
次元「そのまま虎に喰われちまうんじゃねぇのか?」
ルパン「そうでもねぇさ。関所や国境、街や街道周辺はともかく、さすがに田舎や山の中までは監視されてねぇよ。なんせただっ広い国だからな」
次元「それなら五右ェ門のところにいても良かったじゃねぇか。わざわざあんな喧嘩してまで出て来た意味あるのか」
ルパン「あそこは都に近くて曹操の目が届きやすい。今頃は俺達が南に向かったと報告を受けてるだろうぜ」
次元「ならこのまま南に行くのはまずくねぇか?」
ルパン「まぁな…とにかく今は時間が欲しい。少しばかり時間を稼げればそれでいいさ」
次元「やれやれ…長引きそうだな、このヤマ…」
ルパン「まぁ、のんびり行きましょ。先はまだまだ長ぇんだからよ(笑)」
次元「……ホント長引きそう…(ため息)」
次元の勘は正しい(笑)
次元「そういやお前…その服着たままだな」
ルパン「あ?あぁ、これか。慌てて出て来ちまったからな。着替えるの忘れてた」 ←劉備の服
次元「勝手にパクって来て…五右ェ門に怒られるぞ」
ルパン「なぁに、これが天下の大泥棒の腕前よ!!」
次元「ははっ!違ぇねぇ!(笑)」
ただでさえ劉備さんの持ってる服は少ないのに…!!(敗戦後なので)
貧乏流軍 (次ル?ル劉?)
ルパン「あ〜…腹減ったなぁ…」 ( ̄△ ̄;)
次元「もう食い物買う金もねぇぞ…やっぱりこの国とはオサラバしたほうが…」
ルパン「また何か売って金にすればいいだろ」
次元「財布も時計もシャツもジャケットも全部売っちまったじゃねぇか」
ルパン「他に何か売れそうなモンないのか?」
次元「ったく、クレジットカードが使えない国なんて来るもんじゃねぇな…だいたい俺はこの国に来るのは反対だったんだ。偽の予告状のことなんて放っておけば良かったんだ。始めから罠だったんだよ」
ルパン「………」
次元「誘い出されて罠に嵌まって、今じゃこの様だ。タバコどころか、今日の晩飯も買えやしねぇ」
ルパン「けっ!文句が多過ぎるんだよ、お前は…」
次元「そういや劉備からパクった服はどうした?あれを売れば少しは金に…」
ルパン「こうなったらお前の帽子を売るしかねぇな」
次元(ひどい!!) Σ( ̄□ ̄;)
貧乏生活続行中